2021年1月度 AIBA WEB勉強会

 1. 開催日時:2021 年 1 月 30 日(土)午後 2 時~4 時

2. 勉強会テーマ:『(牛でも判る)インコタームズ 2020 とその問題点を考える』

3.講師: 水口久仁彦(みなくち くにひこ)(AIBA 会員 No839)

水口氏は、大手都市銀行で40年余りの長きにわたり主に国際畑で活躍されました。1980年代後半からは5年間余り
ニューヨーク駐在も経験され、国際金融の専門家でもあります。
インコタームズ 2010、2020 の制定時には ICC 日本委員会委員として議論に参画した経験をお持ちですので、インコタームズに関する 詳しいお話を伺うことができます。
詳細以下<講師紹介と勉強会テーマの概要>ご参照。

4.開催方法: Microsoft Teams

5.定員:200 名

6.費用:無料

7.申し込み期限:2021 年 1 月 27 日(水)

8. 参加申し込みリンク

URL:https://bit.ly/3h3enRf

申し込み受付の確認メールは都度送信されません。
申し込みの週末にまとめて申し込み受付確認メールを送信しますので、ご了解願います。 AIBA 会員以外の方で、一週間以内に申し込み受付確認メールを受信しない場合は、 申し込み時のメールアドレスに間違いがあるかもしれませんので、その場合は以下 までお問い合わせください。

info@trade-advisers.com AIBA 勉強会担当 森岡

開催日前日までには、Teams による勉強会招待リンクを送付します。
AIBA 会員以外の方には、申し込み時に記入いただいたメールアドレスあて、後日有料 セミナーとか AIBA 認定試験のご案内メール等を送信させていただくことがありますので、 予めご了承願います。

講師紹介と勉強会テーマの概要

私は、40 代半ばまで銀行の営業の現場で汗を流し、多くのお取引先の開拓と獲得に努め、事務部門に移ってからは、全国の現場とセンター業務のサポートや指導にあたる傍ら、cUCP600、ISBP681・745、URR725、URDG758、ISP98、URBPO などの共同翻訳の他、インコタームズ 2010、2020 の制定時にも ICC 日本委員会委員として議論に参画し、2020年 2 月に銀行を定年で退職致しました。そして同年 2 月に貿易アドバイザー協会(AIBA)に参加させて頂き、受験対策講座テキストの共同執筆や論文の執筆・掲載などを手掛けて参りました。

UCP600 の改訂時に新堀聰教授と飯田勝人教授(当時)が ICC 日本委員会のアドバイザーとして指導されておられ、私が ICC 日本委員会を代表して ICC 銀行委員会総会(仏・パリ)に出席し、UCP600 に賛成の票を投じた際に、新堀先生から書くように勧められて書いたのが、新「荷為替信用状に関する統一規則および慣例」(UCP600)の採択と銀行の対応について」(国際金融 1172 号、2007 年 1 月、外為貿易研究会)であり、それからは、ICC 銀行委員会総会に幾度か出席する傍ら、数々の論文を発表したり、著作活動に携わって参りました。
新堀先生はインコタームズ 2010 でも主導的なお立場で日本の議論を牽引し、インコタームズ 2010 の翻訳やそのコンメンタール執筆後、残念ながら体調を壊し、2013 年 2 月に帰らざる人となりました。その後、インコタームズ 2020 では、纏め役は早稲田大学の椿名誉教授と田口教授に引き継がれ、その翻訳が 2019 年 11 月に出版されています。

今回の講演では、このインコタームズ 2020 の改訂について、取り上げます。
インコタームズ 2020 は、これまでも多くの方々が取り上げられ、また解説をされておられるのですが、その多くは押しなべて難解です。中には、勢い余って、ICC 日本委員会でも議論されていないことを取り上げて、「議論されてきたが、ここが変わっていない」「ここが問題である」などと論文を繰り出す学界の先生方すらおられます。
確かに難しい点がないわけではありませんが、もっともっと分かり易く、平易な解説があっても良いのではないかと考えていたところ、この講演のお話を頂き、「それなら、やってみよう」となったわけであります。
2 時間くらいで何が説明できるのかしらんと訝しがる方もおられるでしょうが、今回は ICC日本委員会で実際に議論されてきたことを元に、「インコタームズ 2010 からインコタームズ 2020 へ、何がどう変わったのか」に焦点を当てようと思います。内容は以下の通りです。

1. インコタームズ 2020 の議論が始まるまでの前夜
2. インコタームズ 2020 では何が議論されたのか
3. インコタームズ 2020 で議論されたが、実現が見送られたこと
4. インコタームズ 2020 の翻訳
5. 次のインコタームズで議論されるであろうこと

標題は『(牛でも判る)インコタームズ2020とその問題点を考える』としました。2021年の干支に因んで、「(牛でも判る)」くらいに、できるだけ易しく説きたいと思っています。
時間のある方は、ぜひ、ご視聴頂けると幸いです。

なお、2020年4月のAIBAだよりに講師のAIBA新入会員時の自己紹介がございますので、以下URLでご参照ください。

https://trade-advisers.com/wp-content/uploads/2020/04/AIBA96.pdf

以上