(受付終了)【オンライン開講】2021年度「貿易実務スキルアップ・セミナー」開催ご案内
※申し込み受け付けは終了しました※
本年度の貿易実務スキルアップ・セミナーは、初めての試みとしてMicrosoft Teamsを利用してのオンライン・セミナーとして2日間にわたり開講します。従来の座学によるセミナーでは関東、関西地区の居住者にしか受講機会が有りませんでしたが、オンライン化により受講機会は全国に広がります。
このセミナーは、日頃職場にて国際ビジネス、貿易業務に携わる中級以上の実務担当者・事業者の実力向上をめざし、毎日の業務で疑問に思うこと、解決をせまられることあるいは知識として知っておきたい事柄など、講義項目を整理し、明日の業務にすぐに生かされるよう詳細に、実例を交えた実践的な解説をいたします。
又、本セミナーは今秋行われるAIBA認定「貿易アドバイザー」試験を目ざす方にとっても今までに蓄積した知識の再確認の場として活用できます。
本年も、特別講義の講義を用意しました。
担当講師はそれぞれの分野で長い経験と実績を有する当協会所属の会員です。独自に作成・編集したレジメにより講義を行います。(事前にメールに添付してお送りします)
開講スケジュール
(講義順序変更になることもあります)
第1日 2021年7月3日(土)
第1時限 貿易実務一般 13時30分 ~ 15時00分
第2時限 運輸・通関 15時15分 ~ 16時45分
第2日 2021年7月10日(土)
第1時限 特別講座 13時30分 ~ 15時00分
第2時限 外国為替・決済 15時15分 ~ 16時45分
申込期限
2021年6月23日 (水曜) 同日までに受講料入金を条件
講義科目
・特別講義
・貿易実務一般
・運輸・通関
・外国為替・貿易決済
【科目別予定講義項目】
特別講義
「FTAをめぐる最新の動き~RCEPの発効を控えて」
世界GDPの3分の1をカバーする巨大なFTAが動き出します。昨2020年11月15日にASEAN+5(中国、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド)をひとつの経済圏に纏めるRCEP(地域的な包括的経済連携)が合意署名され、今年中にも発効する動きとなっています。今回はRCEPが日本とアジア太平洋地域与える影響と活用にあたってのテクニカルな特徴をCPTPP/日EU・EPAとの比較に於いて解説致します。
― 目 次 ― (予定)
1.FTAをめぐる最近の動き
2.譲許表の見方
3.原産地規則
4.申請手順
5.活用事例
貿易実務一般
「インコタームズ2020とコロナ禍の貿易実務」
インコタームズ2020が2020年1月1日に発効してから1年が経過しました。改めてインコタームズ2020の概要を説明するとともに、最近の企業の相談事例を紹介します。安全保障貿易管理では我が国の制度の全体像を概観するとともに米国の対中規制、EAR再輸出規制についても概説します。その他新しい貿易形態として三国間貿易、越境EC、また新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う貿易実務の影響、そして2020年9月12日に発効したシンガポール国際商事調停条約の概要を紹介し、今後、仲裁に加えた調停の新たな国際紛争解決手段の可能性について考えます。
― 目 次 ―(予定)
1.インコタームズ2020
2.安全保障貿易管理(米国の対中国規制、EAR再輸出規制)
3.三国間貿易と越境EC
4.コロナ禍の貿易実務
5.紛争解決手段の発展(仲裁のニューヨーク条約に加えシンガポール調停条約が発効)
運輸・通関
「国際輸送の発展と輸出入通関のITデジタル化」
この科目ではまず、船舶、航空機、鉄道、トラックといった国際輸送手段の種類を概観します。次にこれらの輸送手段を組み合わせた国際複合輸送と一貫した国際複合輸送を顧客に提供する、フレイトフォワーダーやNVOCCといった国際複合輸送一貫業者の機能や働きについて説明します。次に昨今の越境ECで盛んになったFedExやDHLといったインテグレーターの機能や国際スピード郵便(EMS)のメリット、デメリットについて紹介します。後半は輸出入通関のITデジタル化、関税評価、そして関税その他の輸入税について説明します。
― 目 次 ―(予定)
1.国際輸送手段の種類(船舶、航空機、鉄道、トラック)
2.国際複合輸送と国際複合輸送一貫業者
3.インテグレーター(FedEx、DHL等)と国際スピード郵便(EMS)
4.輸出入通関のITデジタル化と関税評価
5.関税その他の輸入税
外国為替・決済
「信用状取引のこれからを考える」
貿易取引には欠かせない信用状取引であるが、近年その利用が減っている。主な原因は金融機関の淘汰であり、顧客サイドの合理化である。金融機関の中に信用状を語れる者が極端に減っているし、教則本もこれと言って役に立つものが少ない。それが顧客の間に不安と混乱を招き、益々難しい事態を引き起こしている。一方、海外でも同様のことが生じており、内外で、信用状は難しいとの見方が定着しつつある。しかし、基本に立ち返って理解すれば信用状はむしろ易しく、合理的なツールであり、正しく学んだ方々の武器になり得る力を持っている。ここでは信用状を基本から解説し、重要なポイントを幾つか紹介し、有効に生かして頂くと共に、合わせて将来は電子取引を考えている方々の為に、eUCP2.0の生かし方にも触れることにしたい。
― 目 次 ―(予定)
1. 信用状は何を規定しようとしているのか?
2.信用状の構成
3.運送書類と保険証券
4.充足した呈示とディスクレを考える
5.UCP600とeUCP2.0―
講師プロファイル
【特別講義】 山口 正路(やまぐち まさみち 会員認定番号628)
山口国際行政書士事務所代表。特定行政書士。全国通訳案内士。
日立製作所国際事業部を経て日立モバイル海外営業本部長・理事。東南アジア、オーストラリア、米国にて営業実務。中小機構海外進出相談員、ジェトロ経済連携アドバイザー(シンガポール事務所及び本部貿易投資相談課)にてEPAの企業相談を多数承る。2010年よりAIBA会員。2018年日本貿易学会、2019年国際取引学会にてFTAセッション発表。
【貿易実務一般】【運輸・通関】石川 雅啓(いしかわ まさひろ 会員認定番号602)
貿易促進機関で相談業務に従事。日本貿易学会理事、ほかにもアジア市場経済学会、国際商取引学会の正会員として貿易業界活動に幅広く関わる。流通経済大学非常勤講師(貿易実務論)。外語ビジネス専門学校非常勤講師(通関士講座)。著書に「実践貿易実務・第12版」ジェトロ2016年6月、「新しい貿易実務の解説」文眞堂2019年3月など。通関士有資格。
【外国為替・決済】水口 久仁彦(みなくち くにひこ 会員認定番号839)
三菱UFJ銀行で、外為の営業店・センターの指導・サポート業務に長く携わる。令和2年2月にAIBA(貿易アドバイザー協会)に加入。「金融機関の法務対策5000講」(2018年2月)・「海外進出支援実務必携」(2014年1月)(共に金融財政事情研究会)で共著のほか、論文多数。UCP600、ISBP745(ISBP681)、URR725、URDG758などを共同翻訳(ICC日本委員会)。2014年3月から2年間、法制審議会商法(運送・海商関係)部会委員(「商法及び国際海上物品運送法の一部を改正する法律」(平成30年法律第29号))。
受講料
10,000円 (消費税込、前払い。払込み済み受講料は理由の如何関わらず返金できません。)
*受講申込み者にはオンライン・シスオペより受講お申し込み時のメールアドレス宛に受講のためのリンクURLを送ります。事前にMicrosoft Teams会議室への入室を確認する機会を設定します。
*講師作成のセミナー「レジメ」をメールに添付して事前にお送りします。
*「AIBA2020年度版テキスト」(2020年度貿易アドバイザー認定試験の対策セミナーにて使用のテキスト)1冊を自習用資料として無料提供いたします。
テキストをすでにお持ちの方には、上記に代わり受講料を1,000円割引いたします。(対象の方は2020年10月~11月に当協会が各地で実施した受験対策セミナー受講者と2020年12月15日以降に別途購入された方です。)
*受講料は受講申し込みと同時に下記のいずれかの口座にお振込み頂きます。
受講料入金を確認の後「貿易実務スキルアップ・セミナー受講票」(兼領収書)を発行、お送りいたします。
お振込み先
1.三菱UFJ銀行 虎ノ門支店 普通預金
口座番号 0062792
口座名義: 一般社団法人貿易アドバイザー協会(試験事業口)
2.ゆうちょ銀行 普通貯金総合口座
記号:10000 番号:95794791
口座名義: 一般社団法人貿易アドバイザー協会(カナ表記)
(郵便局からの振込みの場合)
お申込み方法
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